事務所を持たないノマドワーカー。毎朝の出社義務もなければ、通勤ラッシュに乗ることもありません。
1日のルーティンを自分でスケジューリングすることができるのは、サラリーマンなら誰もが少なからず憧れているものです。
では、世界を旅するノマドトラベラーの人たちは、毎日どこで働いているのでしょうか。
また、彼らにとっての理想の場所とはあるのでしょうか。
今回はノマドトラベラーの仕事と場所の関係性をご紹介します。
ノマドトラベラーが日々仕事をする場所

ノマドトラベラーが日々仕事場として利用している場所は、主に「自室」、「カフェ」、「コアワーキングスペース」、「ホテル」が挙げられます。
いずれも一長一短があるため、1つの場所に毎日通うことはありません。
左記の4箇所を毎週バランスよく周回することが、環境や気分を変化させる大事な要素となります。
「自室」の作業は捗らないかも。メールチェック程度にとどめておく

滞在拠点となる場所はノマドトラベラーによって異なりますが、多くはミニホテルやゲストハウスに宿泊します。
いずれも外の騒音や殺風景な部屋、無機質な匂いなど、最適な仕事環境とは言い難いものがあります。
自室での作業はパフォーマンスの低下を招く可能性が高いため、メールのチェックや返信、明日以降のスケジューリング程度に留めておくのがいいかもしれません。
また、「自宅に戻ったらパソコンは一切開かない」というルールを持つノマドトラベラーもいます。
自分でメリハリをつけるのもノマドワーカーとしての必要なスキルと言えるでしょう。
理想の場所になり得る「カフェ」。ただし、最適な環境を見つけるのは困難かも

ノマドトラベラーにとっての理想の場所となり得る「カフェ」。
一人で黙々と作業するのはもちろん、現地に顧客がいる場合は、事務所ではなくカフェで打ち合わせすることも多々あります(外国ではマンションカンパニーが多いため)。
Wi-Fiが早く、騒がしくなく、テーブル席とイスの高さが丁度よく、テーブル席の間隔が大きいお店。もっと言えば、コンセントが複数あり、長居できる雰囲気で、水のおかわりが自由だと申し分ありません。
しかし、そのような完ぺきなカフェを見つけるのは、やはり困難が伴います。
仮に見つけることができても、数か月後に閉店してしまったり、自分にとって一番いい席が他の客にとられてしまっていたりすることも。
行きつけにできるお気に入りのカフェを見つけるのは、ノマドトラベラーにとっては宿命のようなもの。根気よく探してみてください。
近年の流行り「コアワーキングスペース」は仕事の場所として最適か否か

日本でもここ数年で大分普及しはじめたコアワーキングスペース。アジアや欧米はの都市圏は賃料が非常に高騰しているため、多くの企業が小さな事務所を借りて、会議などはコアワーキングスペースを利用している背景があります。
また、アジア圏では「会社に自分の人生を支配される」ことを拒む若者が多く、起業家やノマドワーカーの数も年々増加傾向にあります。
コアワーキングスペースはカフェと異なり、仕事場の提供を目的としているため、仕事に打ち込むに最適な環境が整っています。
例えば高速Wi-Fi、人数分のコンセント、無料のドリンク、レンタル会議室など。ノマドトラベラーの中でもコアワーキングスペースを日々活用している、という人は少なくありません。
しかし、一方で下記のようなデメリットもあります。
- 多くのコアワーキングスペースは月額会員制のため、カフェの利用以上にお金がかかる
- 基本的に勧誘が自由なので、作業に集中している最中に肩を叩かれ、営業をかけられることがある
- ワーキングスペースと会議室が隣り合っている場合は、会議室からの笑い声などが聞こえ作業に集中できない
一番の欠点は月額会員制です。
これにより、「月に最低〇回行かないと、カフェより高くついて元が取れない」と強迫観念のように行かざるを得ない面持ちになります。
定期的な「ホテル」の宿泊は気分転換やモチベーションのアップに最適!

アジアでは都心であっても、4~5つ星の高級ホテルに1万円前後で宿泊することができます。
例えば隔週で一度の割合で宿泊するのはいかがでしょうか。
その日を楽しみに仕事に集中できますし、普通の日に高級ホテルに泊まるという贅沢感を体験できるのは、ノマドワーカーの中でも海外を拠点に活動しているノマドトラベラーだけの特権です。
高級ホテルという雰囲気も相まって、客室内での作業も捗るでしょうし、ホテル併設のカフェやプールサイドでパソコンを広げ、トロピカルジュースを飲みながら仕事に打ち込む夢のような時間も満喫できます。
費用が掛かるので、一週間に何度も泊まることは難しいですが、自分へのご褒美として、月に1~2度くらいは許されるのではないでしょうか。
理想の場所は1つじゃない。自分に合った環境を考える

今回紹介した以外にも、ノマドトラベラーによっては「私は〇〇でいつも仕事しているよ」と理想の場所を持っていることもあるでしょう。自分にとって最適な場所は1つとは限りませんし、毎回同じ場所で仕事ができるとも限りません。
1箇所だけではなく、3~5箇所ほど、「ここでなら半日でも1日でも仕事に集中できる」という場所を持っておくことを強くおすすめします。
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