【2023年以降】トレンドブログのオワコン化が進む理由を徹底解説!

この記事を書いた人

鈴木希宙
CASUAL TRAVELER代表 / Webクリエイター
【経歴】同志社大学政策学部卒 2019年にブログで7桁売上Webで起業。その後、WebディレクターやSEOマーケターの活動に従事。2020年にスクール事業「かくらぼ」を立ち上げ。【その他】大手広告代理店グループのAD、地域メディアの事業部長、累計11個のWebサイト運営、1,500記事以上を執筆・監修
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本記事の結論として、「トレンドブログ、トレンドアフィリエイトと呼ばれる手法は、一時的なオワコンに限りなく近づく」と考えています。
理由は、ストレートに表現すると『Googleが現在のトレンドノウハウを嫌っている』と考えられるからです。
この記事では、元トレンドブロガーとして月7桁稼いだ経験を持ち、企業の現役Webディレクター / SEOマーケターとして活動している僕が、「トレンドブログのオワコン化」に関して詳しく解説します。

トレンドブログはオワコンって聞きますが、きひろさんはどう思っていますか?

トレンドブログに対する見方や環境が年々ネガティブになってきているので、僕は結構厳しいんじゃないかと思っています…!
「ブログ未経験者はトレンドブログから始めよう」みたいなことがSNS上で結構言われていますが、僕的にはそんなことないと言いたいですね。
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感情に任せた批判ではない!オワコンの定義を再確認
まず、これだけは言っておきますが、”感情に任せて”トレンドアフィリエイトを批判するような意図はまったくありません。
2022年9月現在に「トレンドアフィリエイト」「トレンドブログ」とGoogle検索すると、「ゴミ」「クズ」「害悪」などのサジェストキーワードが表示されますが、これらに関連した主張ではないことは断言しておきます。
また、この記事が”ただの批判記事でないこと”を明確にするために、「オワコン」の定義を再確認するところから始めていきます。
マイナビ学生の窓口によると、「オワコン」の意味は以下のように定義されています。
「オワコン」は「終わったコンテンツ」を略した言葉で、主に一般ユーザーに飽きられてしまい、一時は栄えていたものが現在は見捨てられてしまった、ブームが去ってしまった、あるいは時代に合わなくなったことを意味しています。これらを総括しているインターネットスラングが「オワコン」です。
上の定義で見られるように、オワコンとは「時代に合わなくなったこと」を指すと分かりますね。
オワコンといった言葉を使用するときは、どうしても批判的な要素が含まれるように感じますが、そうではなく今回は『時代に合わなくなったこと』だけにフォーカスして徹底解説していきます。
【2023年以降】トレンドブログのオワコン化が進む理由は「Googleの方針と対応」
冒頭で、「トレンドブログ、トレンドアフィリエイトと呼ばれる手法は、”一時的な”オワコンに限りなく近づく」と主張しましたが、その最大の理由は『Googleがトレンドアフィリエイトを嫌っているかのような環境整備を急ピッチで進めているから』です。
以下に、その概要を解説していきますが、今回執筆するにあたり、SEO研究チャンネルを運営している株式会社CINCの平さんの情報を大いに参考にさせて頂きました。
Googleが公表した方針:「情報の信頼性」を重視した環境作り
2022年8月にGoogleが発表した「New ways we’re helping you find high-quality information」から得られる解釈は次のとおりです。
- 検索エンジンから回答エンジンへ
- About This Resultの日本語版リリース
- コンテンツアドバイザリー機能のリリース
一つずつトレンドブログ視点を交えながら解説していきます。
方針①検索エンジンから回答エンジンへ
主には強調スニペットを指していますが、Googleはこの強調スニペットを急ピッチで改良しています。
具体的にみていきましょう。
例えば、「紅白 由来 言葉」とGoogle検索した結果が下記の図です。

強調スニペットは、検索結果1位の記事の上に表示されるものですが、ご覧の通り、記事を開かずとも回答を得られる状況となっています。
それでは、このような回答エンジンが様々なキーワードで急速に普及すると何が考えられるか。
それは、『悩みの浅いキーワードにおいては記事を見なくなること』が予想されます。
悩みが深いキーワード(コンプレックス系やお金、恋愛、仕事など)では、ユーザーは満足する回答を得られるまで検索行動を繰り返すので、ブロガーにとって強調スニペットの存在はそれほど影響がないように思います。
しかし、悩みが浅いキーワードでは話は別です。
ユーザーはちょっとした疑問を解消すれば満足する状態なので、記事をわざわざ見なくても良ければ、それで済む行動を取ると考えられますよね。
では、トレンドアフィリエイトで使われるキーワードは悩みの深浅に関してどちらに該当するかというと、圧倒的に”浅い”方に多く含まれます。
少しだけ体験もしてみましょう。
例えば、ヒルナンデスで家政婦マコさんの披露したレシピを実践したいとき、多くのユーザーは「ヒルナンデス家政婦マコさんレシピ」と検索しますよね。
その検索結果は以下の通り。

レシピは少し極端かもしれませんが、どうでしょうか。
おそらく大半は、まず上の写真に目がいき内容を精査したはずです。
このようにクリックしなくてもある程度情報を得られる環境になってしまうと、悩みの浅いキーワードではクリック率が下がるので、自ずとクリック型広告をメインとするトレンドアフィリエイトは稼ぎにくくなるでしょう。
方針②About This Resultの日本語版リリース
「About This Result」とは、『その記事がなぜ表示しているのか』、といった理由が表示されるものです。
理由として表示される項目には、「運営元」「(運営元の)概要」「運営歴」「サイテーション(他サイトやSNSに書かれる情報)」があります。
この新しい機能は現在英語版でのみリリースされていますが、近く日本語版においても適用されることが分かっています。
では、今回なぜGoogleは新機能を導入するのでしょうか。
それはズバリ、世の中が信頼性や透明性を求めていることから、E-A-Tを強化したかったと考えるのが妥当でしょう。
IT社会が急速に発達するにつれ、誰もが情報を発信できる時代になった今、そのような環境整備に力を入れるのは大いに納得できます。
もし、「About This Result」が日本語版に適用されたとすれば、大半のトレンドブログ(運営者情報を開示していないブログ)が一才表示されなくなる可能性も0ではありません。可能性としては持っておくべきでしょう。
方針③コンテンツアドバイザリー機能のリリース
「コンテンツアドバイザリー機能」は、おそらくトレンドブロガーにとって一番の難敵と言えるでしょう。
この機能は、『信頼性が見つけられない情報≒記事に対して、Googleが警告アラートを発するもの』です。
そもそもトレンドアフィリエイトの稼ぎどころは、「公的機関(出来事の当事者)が情報を発信する前」と「公的機関が扱えないキーワード」だと思いますが、それらの記事は総じて憶測や個人の感想でしかありません。
「コンテンツアドバイザリー機能」の精度にもよるかもしれませんが、この機能のパフォーマンス次第ではトレンドブログ記事の大半に警告が付く状況も予想できます。
ITリテラシーの少ないユーザーは、警告を見た瞬間に拒絶してしまうものなので、大きなアクセス低下は免れられません。
Googleの対応:Helpfulコンテンツアップデートを実施
Googleの方針を確認したところで、次にGoogleが2022年8〜9月に実施したHelpfulコンテンツアップデートの概要を整理していきます。
- Helpfulコンテンツアップデートは低品質削除アップデート
- 別名:トレンドブログ記事を名指し批判アップデート
一つずつ見ていきましょう。
Helpfulコンテンツアップデートは低品質削除アップデート
Helpfulコンテンツアップデートは、簡単に言うと『SEOの為だけに作られたコンテンツを除去するアップデート』です。
読者が不在であり、検索流入の獲得だけを目的とした記事は、サイト単位で調整するといったものになります。言い方を変えれば、専門性や独自性がない記事の順位を大幅に下げるといった内容でしょう。
以下、Googleが公式的に発表した内容なので、一度しっかりと目を通すことをお勧めします。
・人間向けに作られたコンテンツではなく、検索エンジンからの集客を主目的としたコンテンツなのか?
・検索結果で上位に表示されることを期待して、さまざまなトピックのコンテンツを大量に作成していませんか?
・多くのトピックについてコンテンツを制作するために、大規模な自動化を使用していますか?
・他の人が言ったことを、あまり付加価値を付けずに要約することが主になっていませんか?
・既存に読者に対して、単にトレンドだからという理由だけで、それ以外の理由で物事を書いていませんか?
・あなたのコンテンツは、読者が他の情報源からより良い情報を得るために再度検索する必要があると感じでいるでしょうか?
・Googleが好む単語数があると聞いたり読んだりしたからといって、特定の単語数に合わせて書いていませんか?
・専門的な知識もなく、検索でヒットしそうだからという理由で、ニッチな分野に参入しようと思ったのでしょうか?
・例えば、製品、映画、テレビ番組の発売日が確定していないのに、その発売日を示唆するなど、実際には答えのない質問に答えることを約束するようなコンテンツになっていませんか?
別名:トレンドブログ記事を名指し批判アップデート

上述したGoogleの公式声明を見て、トレンドブログ記事を名指し批判していると感じたのは、僕だけでしょうか?
特に、以下の記述においては、現在上位表示されているトレンドブログ記事に触れているとしか思えません。
・他の人が言ったことを、あまり付加価値を付けずに要約することが主になっていませんか?
・既存に読者に対して、単にトレンドだからという理由だけで、それ以外の理由で物事を書いていませんか?
・専門的な知識もなく、検索でヒットしそうだからという理由で、ニッチな分野に参入しようと思ったのでしょうか?
・例えば、製品、映画、テレビ番組の発売日が確定していないのに、その発売日を示唆するなど、実際には答えのない質問に答えることを約束するようなコンテンツになっていませんか?
もちろん、すべてのトレンドブロガー、トレンドアフィリエイターを一括りにしてNOと突き詰めているわけではないと思います。
一部の稼ぐために手段を選ばずして行動しているブロガーに向けての警告文なのでしょう。
客観的にここから学ぶべきは、『稼げるからと小手先のノウハウに頼るのではなく、Googleが定めるルールに沿って、「本質」を探求するのみ』。
また、Googleはアップデートの仕組みにおいても、以下のように記しています。
Googleのシステムは、価値の低いコンテンツ、付加価値の低いコンテンツ、または検索ユーザーにとって特に有益でないと思われるコンテンツを自動的に識別します。
役に立たないコンテンツに限らず、全体的に役に立たないコンテンツが比較的多いと判断されたコンテンツは、ウェブ上他の場所に表示するのに適したコンテンツがあるとして、検索で良い結果を出す可能性は低くなります。
例え、今「大丈夫だ」「自分には関係のない話だ」と思った人でも、Googleがこのように公式声明を出している以上、無視するのは非常にナンセンスです。
いずれバンされるかもしれないビクビクさを覚えながらブログ運営するよりかは、始めからGoogleの指標に沿ったブログ運営をした方が、よっぽど価値ある時間の使い方と言えます。
一時的なオワコンであって完全なオワコンではないとも推測
ここまで、Googleの最新情報から、現在のトレンドノウハウが非常に厳しい状況であることをお伝えしました。
しかしながら、個人的な予想として”一時的である”とも考えています。
理由は、端的に言うと『歴史は繰り返す』からです。
上述のHelpfulコンテンツアップデートは、業界に詳しい人であれば過去のパンダアップデートと似ていると感じたことでしょう。
パンダアップデートの詳細はここでは割愛しますが、歴史から学べば『状況が悪くなることもあれば、良くなることもある』と言うことです。
今後数年間で、現在通用しているであろうトレンドノウハウは徐々に価値のないものとなり、トレンド手法が「オワコン」に限りなく近づく可能性は高いと言えます。
しかし、不況期を抜ければ、再び稼げる手法としてより脚光を浴びるとも考えられるでしょう。
今、トレンドブログ業界に注力するのではなく、『Googleの方針が変わるか、あるいは一部の天才アフィリエイターによって全く異なったトレンドノウハウを確立した』後に、参入するのが賢明な選択と言えそうです。
時代に見合った手法を取り入れて時間の無駄遣いはやめよう!
時代が変われば、これまで常識だったルールや考え方は当然変わります。
まさにトレンドアフィリエイト業界は、その変革期とも言えるでしょう。
その時々で時代が何を求めているのか、そしてどういった最新状況にあるのか、本質はどこにあるのか。
トレンドアフィリエイトを”今”始めるにしても、それらの目利きは絶対に必要です。
情報の取捨選択をないがしろにしてしまえば、自分の希望とは正反対の未来を作り出してしまう可能性が高いでしょう。
この記事が、自分が直面している状況を客観的に見つめ直せるきっかけとなりましたら幸いです。