仕事をしながら世界各国を渡り歩く旅人兼ノマドワーカー。旅をしながら収入を得ることができるならば、旅行好きの人は今すぐにでも会社に辞表を出して、荷物をまとめて日本を発ちたいと思うことでしょう。
しかし、ノマドトラベラーの職に就くと、実際どのような日々が待っているのかイメージできますか。
例えばノマドワーカーの場合は、カフェや漫画喫茶に通い詰めて、パソコンでカタカタと仕事をしている風景を容易に想像することができますが、ノマドトラベラーの実態はあまり知られていません。
そこで、今回はノマドトラベラーの仕事事情や1日のルーティンをご紹介します。
午前中に仕事をする人は少ない?海外在住者らしい生活風景

多くのノマドトラベラーは午前中は海外現地の生活を満喫しているようです。
例えば「英語塾」、「大学で現地の言葉を勉強」、「寝る」、「読書」など。
現地在住者にとって最もポピュラーな「外国語学習」ですが、英語の場合はマンツーマンが普通。
日本ではオンライン英会話も流行っていますが、海外ではフリーランスで英語を教えるノマドワーカーが多いので、比較的安価な料金で現地人やネイティブから直接英語を教えてもらうことができます。
外国人の友達を作りたいならば、大学へ行くのが絶対におすすめ!

ノマドトラベラーは旅行者のように数日で別の国へ移るようなことはなく、少なくとも1~3か月程度は当該国に留まります。
「その国を知りたいならば、最低3か月は住んでみるべき」というのが海外在住者が口をそろえて言う言葉。
ノマドトラベラーにとっても3か月は短くはありませんので、その間に現地の求職に応募したり、外国語を学んだりするのが普通です。
せっかく海外に住んでいるのだから、国籍人種問わず外国人の友人を作りたいとは思いませんか。
その場合は現地の大学に足を運んでみてください。
人文社会大学や外国語大学では、外国人向けの現地語の授業が開講されています。
授業料は2~5万円程度で、1クラス10人未満の2~4か月コースがベーシック。世界中のバックパッカーやノマドトラベラーがクラスに参加するので、自然と外国人の友人がたくさんできるでしょう。
また、日本の大学の多くは世界の主要都市の大学と姉妹関係もしくは提携をしており、交換留学が盛んに行われています。そのため、日本語を学ぶ現地人も多く在籍しています。
毎日レストランでは食べません。日々の食事は大衆食堂で

アジアでも欧米であっても、毎日レストランでおいしい料理を食べているノマドトラベラーはいません。
普段は現地人が足繫く通う大衆食堂やカフェのランチセット、ショッピングセンターのフードコートなどで食事をするのが普通です。
旅行者ならばレストランで名物料理を楽しむところですが、ノマドトラベラーならば食堂でレストランの数分1程度の値段で食べることができます。
日本食が恋しくなることも
海外に長く暮らしていると、日本食が恋しくなることもあります。
それでは、ノマドトラベラーはみんな日本食を食べたくても我慢しているのでしょうか。
答えはNoです。
ノマドトラベラーが移り住むような都市には、必ず日本人駐在員をはじめ多くの日本人が暮らしています。
そのため、日本食レストランもたくさんありますし、都市によっては日本町が構成されているエリアもあるので、日本食や食材に困ることはほとんどないと言っていいでしょう。
午後は仕事場に直行!夕方までパソコンに集中

食事を終えた後は仕事場に向かいます。仕事場は自室やカフェ、コアワーキングスペースなど幾つか行きつけを持っているため、その日の気分によって場所を変えることができます。
ただ、大抵は雰囲気のいいカフェを日々の仕事場に選ぶことが圧倒的です。
Wi-Fi速度が速く、椅子とテーブルの高さが丁度よく、人でごみごみしていない場所が仕事場として最適で、これでおいしいコーヒーを提供してくれるならばいうことはありませんね。
夜は現地でアルバイトをするノマドトラベラーも多い

日本企業からの受注で満足いく収入を得られているのであれば、夜は自由時間となり、観光客と同じように町歩きを楽しむことができます。
しかし、ノマドワーカーの中には現地の求人に応募してアルバイトをしている人も少なくありません。
主なアルバイトの内容は「日本語講師」が圧倒的多数。
特にアジア圏では日本語を学びたい学生や社会人で溢れているので、一コマ90~120分で1500~2000円程度の報酬を得ることができます。
また、欧米圏では日本人旅行者のアテンドやカフェのアルバイトの求人が多く見受けられます。
日本のようにアルバイトに対してもしっかりと雇用契約を結ぶ企業は少ないので、勤務日数や時間は自由が利くのが嬉しいです。
現地に溶け込んだ生活をおくるのがノマドトラベラーの喜び

ノマドトラベラーは旅行者のように観光名所をぐるぐると回ることはしません。当該都市には現地ならではの楽しみ方と住み方があるので、まずはそれを模索することからはじめます。
一か月もすれば1日のルーティンが固まってくるので、現地に溶け込んだローカルな生活を日々おくることができるようになります。
ノマドトラベラーにとっての大きな喜びの1つとなることでしょう。
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